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２００５年 ８月１３日（土曜日） 入院２日前
朝起きても昨晩からの体の疲労感は治っていなかった。
せきやのどの痛みはないけど、風邪でも引いたのかなと思い、体温を計ってみたら３７度５分あった。
行きつけの近くの開業医も、お盆休みがあると聞いていたので電話してみると今日は午前中は診療していて明日から８月１７日まで休むとのことだった。
午前９時の診察開始時間を待って診察してもらった。
夏風邪でしょう。赤い斑点は何かの虫さされだと思う。そのうち治まるとのことだった。
飲み薬をもらって帰ってきた。食後に飲むくすりだったので早めに昼食を取り、薬をのんだ。
横になっているとカタカタとふるえがきて寒くなってきた。
ふとんに入り、足には「電気あんか」をいれて寒さをこらえた
午後３時ごろ体温をはかってみると３９度４分あった。
受診した開業医は、お盆休みに入ってしまうので心配になり、電話で体温のことを話すと、氷枕をして安静にしていれば良いとのことだった。
午後７時、食欲がなかったが少し食べて薬を飲み床についた。
２００５年 ８月１４日（日曜日） 入院１日前
３９度台の高熱は一晩中つづいた。
高熱でも時々は、うとうとと眠っていた。午前５時ごろ計ってみたら３９度８分だった。
時々は暑くて汗をかくと、３８度台になるときがあるのでその時に少し食べて薬を飲み、寒さでガチガチふるえるので「あんか」であたため、そのあと暑くて汗をかくの繰り返しだった。
風邪にしては様子がおかしいと思った家族が、救急救命センターの総合病院に
電話をしたのが午後６時、すぐ来るようにと言われたので車で走った。
待機の先生は内科の先生で、今までの経過を話すと同時に、採血と抗生物質や生理食塩水など３本の点滴注射を受け、熱を下げる座薬の投与をうけた。
１時間もすると少し楽になって体温も３７度８分まで下がった。
今日は検査室が休みで血液の検査ができないので検査結果は明日になる。
この状態からみて入院が必要なこと。高熱と赤い発疹は皮膚科の専門医の診断がいること
今までの経過から考えられる原因は、何かのばい菌が外から入って悪さをしている感染症、たとえば一週間ぐらいの潜伏期間があるツツガムシ病の可能性も考えられるとの診断だった。
午後１１時過ぎだったので、明日８時半までに必ず来院皮膚科を受診することを約束し、６時間以上間隔をあけて使うよう指示をうけて座薬をもらい一応帰宅した。
帰りの車の中で下唇うらに口内炎ができているのに気がついた。
２００５年 ８月１５日（月曜日） 入院当日
ツツガムシ病の可能性はないと言われた。
午前８時、昨晩の総合病院に来て皮膚科外来で診察を待った。
赤い斑点の状態からツツガムシ病とは明らかに違います。それより他の病気「ベーチェット病」を疑っています。
こちらから連絡しますので眼科と内科を受診して来るように言われた。
眼科で検査を受けた結果は、どこも異常はみとめられませんだった。
このころからまた寒さでふるえが来て歩けなくなり、車椅子に乗り足と肩に毛布をかけてもらった。
内科から検査の指示があったので、採血、心電図、胸部のレントゲンの検査をうけて内科にもどった。
すぐに入院の手配があり午後２時、入院病棟のベットに横になった。
下熱の座薬と抗生物質の点滴注射がはじまった。
午後４時ごろ主治医の先生からも一番疑わしいと思っている病名は「ベーチェット病」だときかされた
「ベーチェット病」たしかテレビのドラマにでてきたことがある名前だなぁ「最後に失明するじゃなかったかなぁ」原因も治療方法もない国指定の難病。
熱にうなされている自分よりこれを聞いた家族は、奈落の底につきおとされたような絶望のどん底だった。
しかし確定しているわけではないので、今までどおり感染症に対する抗生物質の点滴投与を続けます。
効果があらわれるのに２，３日はかかりますので、高熱で大変だろうが座薬をつかってしばらく様子をみますとのことだった。
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２００５年 ８月１６日（火曜日） 入院２日目
今日も高熱が続く
一日中熱が上がるときの寒さとふるえに耐えるため「ゆたんぽ」の世話になり、座薬をつかい氷枕と両脇にも冷却材を挟んでしばらくすると暑くなってきて下着がしっとりするくらいの汗をかいて楽になるのくりかえしだ 。
熱は最高で４０度５分を記録、座薬が効いて下がっても３８度台の熱があった。
午後皮膚科から外来まで来るよう連絡があったがとても行けそうにないので、病室まで来てもらった。
明日赤い斑点の一部を切り取って生検するので簡単な手術をするとのことだった。
２００５年 ８月１７日(水曜日） 入院３日目
あいかわらず高熱が続く
３９度台の高熱と座薬がきいて少し楽になる時とが交互につづく。
熱が下がっている時に皮膚科にて赤い斑点の生検のために皮膚をきりとり３針ほど縫って手術はおわった。
記録のために赤い斑点の写真をとってもらった。
両足のくるぶしの関節が、まるで「ねんざ」したように腫れ上がってきた。
左目の下の赤い斑点が大きくなって視界の半分以上をさえぎり見にくい。
２００５年 ８月１８日（木曜日） 入院４日目
高熱も今日で６日目になる。
さすが高い発熱が６日間も続くと体力だけでなく精神的になげやりになってくる。
初めは「こんな熱くらいで負けるものか、いつかやっつけてやる。来るなら来い」、と思っていたが、これだけ続くと何かもいやになって「もうどうでもいいや」という気になってきた。
右けい部のリンパ節がはれて痛い。レントゲン検査室で両足の写真をとった。
２００５年 ８月１９日（金曜日） 入院５日目
ステロイド剤の投与がはじまった。
３９度台４０度台の高温が続いて今日で７日目、抗生物質の点滴注射を打ち初めて５日目、この発熱が外部からばい菌が入った感染症からきているならもうとっくに効いてきていいはずだ。
と言う事で夕食後にプレドニン錠というステロイド剤を３０ミリグラムつかうことになった
ステロイド剤は体が持っている免疫作用をおさえる働きがある。
感染症に使うと悪化するので細心の注意がいるとのこと。念のため抗生物質の点滴注射も並行しておこなった。
プレドニン錠を飲んで一時間後、熱が３６度５分に下がった。
２００５年 ８月２０日（土曜日） 入院６日目
昨日の午後７時ごろから平熱が続く
昨夜は２回ほど汗で下着をとりかえたが、何度体温計をあてても３６度台の体温だ。
うれしかった。昨日までのあの騒ぎはいったい何だったのか。信じられないような出来事がおこった。
久しぶりにひげをそってさっぱりした。
プレドニン錠は朝食後に８錠（４０ミリグラム）昼食後に４錠（２０ミリグラム）、アゼプチン錠は朝食後に１錠（１ミリグラム）寝る前に１錠（１ミリグラム）服用する。
抗生物質の点滴注射は続いている。
２００５年 ８月２１日（日曜日） 入院７日目
あれからずっと３６度台の平熱でうれしい
昨晩から横隔膜のけいれんが続く。ヒックヒックとうっとおしいこと。
お茶を時間をかけて飲んでみたり深呼吸をしてから息を少し止めてみたりやってみたがあまり効果はなかった
左目の下のはれや右けい部のリンパ節のはれも少しなくなって楽になった。
２００５年 ８月２２日（月曜日） 入院８日目
平熱で食事もうまい。
抗生物質の点滴注射をひっぱって歩いて皮膚科と整形外科の外来まで診察にいってきた。
皮膚科は生検のあとの消毒と２日後に抜糸するとのこと、整形外科は血液検査の結果心配していたリュウマチ反応はマイナスでした。
足のくるぶしのレントゲン検査は骨には何の異常もありませんでした。
痛み止めの薬を続けて服用する。午前中から少しせきがでるようになった
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